【うつになって良かったことは?】休職して気づいた5つのこと

メンタルヘルス

まさか自分が鬱になるなんて、と思っていた人も多いと思います。私もその1人でした。

一度なってしまうとなかなか抜け出せない本当に辛く苦しい病気。周囲の理解を得ることが難しい場合も多いです。

せめて少しでも救いがあって欲しいと思い、私が良かったと思うことを絞り出して書いてみることにしました。

※あくまで私個人の場合です。すべての人に当てはまるわけではないことをご理解いただけると嬉しいです。

①休職できたおかげで、家族と向き合う時間ができた。

もうこれが圧倒的第一位。良かったと思うことは全て休職できたことに繋がっている気がする。

それまでの私はまさに激務で、深夜まで残業し休日はパソコンを持ち帰って家でも仕事をするような日々を送っていた。

そんな中で本当に私が休職して良かったと思っていることは、

【祖父母に会いに行けたこと】

私の祖父母は田舎に住んでおり、当時暮らしていた家からは電車を乗り継いで片道4時間以上かかる場所にあった。

それもあってなかなか日帰りでは行けないし、家族とも休みが合わないため家族が行くタイミング(年末年始やお盆など)に一緒に行くことが出来ず、数年間会えていなかった。

ずっと会いたかったのはもちろん、田舎ならではの自然に囲まれた風景や綺麗な空気は鬱にも良い気がして、少し落ち着いた頃に会いに行くことを決めた。

いざ会いに行ってみると、祖父母は2人とも認知症が進み同じことを何度も繰り返し話すようになっていたが、30過ぎた私のことをいつまでも可愛い孫として扱ってくれた。

何度も家の中にあるお菓子や飲み物を渡そうとしてくれて、帰りには姿が見えなくなるまで見送って手を振ってくれた。

今でも思い出すだけで涙が出てくる。なぜならその数ヶ月後に祖父は亡くなったからだ。

もし私があの頃元気なまま働き続けていたら、おそらく数年間会いに行けなかったまま永遠の別れとなり、ずっと後悔が残ったと思う。

どんなに忙しくても日帰りでも、なぜ会いに行く時間を作らなかったのかと一生後悔しただろう。本当に会いに行って良かった。

もし今休職中で時間に余裕があるのなら、会いたい人には会いに行った方がいい。

もちろん祖父母以外の家族との会話も増えた。ほとんどの時間を家で過ごしているので、仕事でほとんどすれ違い生活で会話もできなかった家族とゆっくり話せる時間が生まれた。

家族のありがたみと温かさを感じることのできた期間でもあったと思う。

②本当に大切にするべき人と切り捨てて良い人が明確になった。

私は職場が原因だったので、職場の人でこの頃に手を差し伸べてくれた人達のことは、この先の人生でもずっと大切にしたいと思えた。

逆に言えばこの頃に自分を追い込んだ原因となった人達のことは、容赦なく自分の人生から切り捨てていいのだと思えた。

分かりやすく言うとLINEをブロック削除した。最初は多少の罪悪感もあったけど、トーク画面を見るのも嫌だったし、名前やアイコンを見るのも嫌だった。

今までは仕事で関わるので仕方なく友達になっていたけど、思い切って消してみたらいちいち通知画面を気にする必要もなくなって心が楽になった。

自分にとって大切な人、関わらない方がいい人、人間関係の整理がこの時期にできたと思う。

もう二度と会うことはないだろうし、仮に偶然出会ったとしても私は知らないふりをするだけで、今後の私の人生には二度と関わらないでほしいと思っているくらい。

私は私を大切にしてくれる人達を大切にしたい。

③新しい人生が再スタートした。

こう書くと大袈裟なように思えるけど、本当に文字通り人生が再スタートした。

なんと言っても前職を退職出来たことが大きい。ずっと辞めたい辞めたいと思いながらも月日が経ち辞められずにいた私にとって、前職を辞められたことはとても大きな出来事だった。

鬱にならなければまだ今も死に物狂いで働いていたかもしれない‥ゾッとする。

しばらくの間休職したあとは、仕事を辞め、引越しをして、新しい職場に入って、新しい環境での新生活が始まった。

職場が変わるだけで人生が変わると言っても過言ではないと思う。

1日の大半を過ごす環境が、居心地の悪いものであっていいはずがない。

④限界を知り、無理をしすぎないようになった。

以前の私は、多少調子が悪くても「まだ大丈夫」と思って無理をしてしまうことが多かった。周りに迷惑をかけたくない、自分が頑張ればなんとかなる、気合いで乗り越えられる、そんな気持ちで限界に気づかないふりをしていたのだと思う。

でも一度心が折れてしまったことで、「無理をし続けた先にあるもの」を身をもって知った。

それからは、少しでもしんどいと感じた時には無理をしないように意識するようになった。気合いや根性ではどうにもならないことがたくさんある。

「休むこと=悪いこと」ではないと思えるようになった。

今でも無理をしてしまいそうになることはあるけれど、そのたびに「あの時の自分」を思い出して、自分を守る選択ができるようになったと思う。

⑤同じ鬱の人に寄り添えるようになった。

当事者にしか分からない辛さがあるので、同じ鬱の人に対して経験者はとても優しく親身になって寄り添えると思う。

健康で元気な人には分からない、なったことがない人には分からない、と言われてしまうようなことがないのでスーパー理解者になれる。

私がブログを開設したのも、今あの頃の私のようにドン底に沈んでいて苦しい思いをしている人がいたなら、私の過去の経験が少しでも役に立てることがあるかもしれないと思ったから。

もし一部分でも共感してもらえたら、それだけで私は嬉しい。

私はメンクリに通うようになってからあまりの予約の取れなさと待合室の顔ぶれに、世の中こんなに悩み苦しんでいる人が多いのかと驚いた。

人知れず辛い思いをしている人がこの社会にはたくさんいるんだろう。

一見普通のサラリーマンや主婦の方、今時の可愛らしい女の子、色んな方が通っていた。

みんな精一杯今を生きているんだと思ったら、自分だけじゃない気がして少し気が楽になったのを覚えてる。

もし誰かの役に立てると思えたら、少し誇らしい気持ちにもなってくる。

私たちは鬱を経て、人生の経験値が上がっただけだと思う。

あの頃には二度と戻りたくはないけど、無駄だったとも思わない。他の人よりも人に優しくなれる。

今もまだ思い出して苦しくなる時はあるけど、いつか笑って流せる日が来ると信じています。

無理に前向きにならなくても大丈夫、少しでも気持ちが軽くなるきっかけになれば嬉しいです。

どうかこの先の皆さんの人生も幸せで溢れますように。

 

※本記事は筆者の体験をもとにした内容であり、効果を保証するものではありません。症状がある場合は、医療機関への相談をおすすめします。
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