ここではある程度症状が軽快し、外出が可能になっていることを前提として書いていきます。
ここで紹介するのは、“少しだけ動けるようになってきた頃”に無理なくできたことです。
私が実際に休職中にして良かったと思うことなので、参考にしていただけると幸いです。
起き上がれないレベルの急性期の過ごし方については別記事にしているので、何もできない状態の方はこちらから↓

①天気の良い日に自転車に乗る
少しずつ体が動くようになり外出が可能になると、散歩をオススメされがち。でも私は自転車をオススメしたい。
暖かく天気の良い日の自転車ほど気持ちの良いものはない。
何故徒歩ではなく自転車なのかというと、徒歩だとすぐ疲れてしまうので行動範囲がかなり狭くなるのと(寝てばかりで体力が著しく低下しているため無理は禁物)、家の近所を少し歩くだけであまり気分転換にならなかったから。
自転車だと普段徒歩ではいけないような少し遠くまで足を運ぶことが出来るので、通ったことのない道を通ってみたりして新鮮な気分を気軽に味わえる。
そして太ももやお尻など普段使わない筋肉が使われているのを感じて、後日来る軽い筋肉痛が心地良かったりもする。運動したなぁ、という達成感も同時に得られる。
私は今でも症状が軽快して、初めて自転車で河川敷を走った時のことを鮮明に覚えている。
なんて気持ちが良いのだろうと思った。澄んだ青空、暖かい陽射し、漕ぐたびに全身を纏う涼しい風が、あまりにも心地良くて涙が出そうだった。
私はまた元の生活に戻れるのだろうかという不安は消えなかったけれど、こんな風に心が穏やかになる瞬間を何度も何度も繰り返していけば、いつかきっと元に戻れるはずだって思いながら自転車を漕ぎ続けた。今だってその時のことを思い出しただけで少しウルッときてしまう。
②平日昼間の銭湯のサウナ
サウナは鬱にかなり相性が良いと思う。休職前からハマっていて、整っている間は脳内が完全に宇宙状態になるので何かを考える余地はなく、全ての悩みが数分間綺麗さっぱり吹き飛ぶ。
余計なことを考えようとしても頭が回らないので全てがどうでも良くなる。
週末の仕事終わりによく深夜に1人でサウナに行っていたのは、今となっては良い思い出。
では何故平日の昼間の銭湯なのかというと、まず土日は単純に混んでいるので向いていない。
平日の夕方は子連れの家族が増えてワイワイと賑やかになってしまうので落ち着かない、夜は授業や部活終わりの学生達が増えて同じく賑やかに。この時間にうっかり行ってしまうと、声の大きな学生達の恋愛やバイト先の話などを聞かされる羽目になり現実に引き戻されてしまう。
その点平日の昼間はかなり良い。とても穏やかな時間が流れている。
来ている人の9割はお婆ちゃん達なので、サウナが少し混んでいたとしても大声でベラベラと捲し立てるように話す人はほぼいない。基本ゆっくりとした会話が流れていて居心地が良い。
夕方のニュースが始まる頃には保育園や、幼稚園帰りのちびっ子達がちらほらやってくるのでその前には帰るようにしていた。
ただ稀にちびっ子たちに癒される時もある。入り方が分かりにくい壺風呂や座るタイプのお風呂に入っていると、そうやって入るのかと真似して後に続いてくる子もいたし、私がタオルを体にかけて寝そべって整っていると、お母さんにタオルを持ってきてもらって同じように体にかけて真似する子がいた時もあった。
とても可愛くてほっこりする瞬間で、賑やかな時間も悪いことばかりではなかった。
ただマナーが良い子ばかりではないし、男児もいたりするので気になる人は気になると思う。ので、やはりオススメは平日の昼間とする。
個室サウナやオシャレなサウナではなくあえて銭湯としたのは、そういった地域のおばあさま方やちびっ子との関わりから社会への繋がりを感じられたりするからだったりする。
働かずに1人で過ごし続けると、この社会で自分だけ時が止まっていて、ポツンと取り残されているような気持ちになってしまい、妙な焦りが出てくる時がある。
なので人との関わりは完全には無くさない方がいい。間接的でも社会との繋がりを感じられる場所に行くのが良い。
③心がときめく瞬間を何度も繰り返す
例えば私は可愛いものが大好きで、ぬいぐるみやキャラクターなんかのアイテムをたくさん集めている。分かりやすく言うとサンリオなど。可愛い雑貨を見かけると、わぁ!可愛い!と心が踊る。
お金の心配がなかったら、毎日買い物にでも行って物欲を満たして、買ったものを並べたりしてご機嫌な気分にでもなれたのかもしれないが、そんなお金がある訳もなかった。
この時私がハマっていたのはガチャガチャ。
数百円でドキドキワクワク楽しめて、可愛いアイテムを手に入れることが出来る。手軽にときめきの摂取が可能だった。
ガチャガチャにハマったきっかけは、前職で働いていた時のこと。残業時間がとんでもなく、終電を逃しタクシーで帰るような生活をしていたので仕事終わりに買い物に行くことができなかった。私が帰る頃にはもうお店はどこもやっていなくて、唯一やっていたのがガチャガチャ専門店だった。
働き詰めでお金を使う機会もなかったので、深夜仕事終わりに1人でがチャガチャをしに行き、そこでお金を使う喜びを密かに味わっていた。
その頃サンリオにどっぷりハマっていたので、サンリオの新作を見つけるたびに心がときめいた。大人の財力を駆使して欲しいものが出るまで何度も回した。
それが仕事終わりの唯一の楽しみだった。その頃からの名残で定期的に新作をチェックしに行ったりしていた。
他にもお気に入りの文房具屋さんに行ったり、入ったことのない飲食店に思い切って入ってみたり、馴染みの店ではいつもと違うメニューを頼んで冒険してみたり、フラッと立ち寄った本屋で目についた本を片っ端から買って読んでみたり。会いたかった人に会いに行ったりもした。
自分の心が喜ぶことをしていくように心がけた。
それなりにお金は使ってしまったけど、そのおかげで回復は早かったと思う。(正直サウナと外食だけでもかなり散財していた)
気分が上がる瞬間を自ら何度も作っていくと、そのうちその時間が少しずつ伸びていって、気づいたら調子の良い日が増えていた。
自分が何が好きで何が喜ぶのか、自分のことをよく知っている人ほど回復が早いのかもしれない。
逆に自分が苦手なものはとことん遠ざけた。マイナスな感情を生み出しそうなものには一切近づかないように細心の注意を払った。
特に現代社会ではSNSとの関わり方が大きく影響する。なるべくリアルでの知り合いの投稿は見ないようにした。
周囲が結婚、出産、と次々とステージを進めていくなかで自分だけ時が止まっているように思えて自己肯定感が爆下がりするので絶対に見ないことをお勧めする。
④ポジティブになれる動画を定期的に見る
YouTubeなどでポジティブになれる動画をよく見るようにしていた。
以前は落ち込んでいる時はお笑い番組を見て笑える瞬間を増やすようにしていたけど、本気の鬱の時はお笑い番組(ネタ番組)であまり笑えなかった。
笑うという行為は健康に良いとよく聞くので、自分が笑えるような動画を探して見たり、ポジティブな思想の人の動画を見てそのマインドを取り入れようとしていた。
そうするとウジウジ悩んでばかりの自分に対して徐々に馬鹿らしく思えてきて、気持ちが楽になったりもした。
ポジティブになれる動画を紹介している記事はこちらから↓

⑤小さな達成感を作る(簡単なドリルなど)
頭のリハビリも兼ねて中学生レベルの簡単なテキストを解いてみるのもおすすめ。
もし頭をそこまで使うのが嫌なら、大人向けのペン字講座系のテキストがかなりおすすめ。
私は字が汚いので字も綺麗になれて一石二鳥だった。
ひたすらに綺麗な字を描き続けるのは写経に近く、集中力が発揮された。
長く休職していると、周りはみんな頑張って働いているのに自分だけ何もしていなく世の中に取り残されているような感覚に陥る。
でもこんな風に問題を解いたり、字の練習をしていると達成感があり、今日も1日何もしなかった・・というような罪悪感を感じにくい。
それどころか今日は何ページも進んだ!のように達成感を感じることができてとても良かった。
この体験談はあくまでも私にとって効果的だと感じたものであって、全ての人に効果があるわけではないのでご理解ください。あくまでも一例として受け取っていただければと思います。
回復のスピードや過ごし方は人それぞれで、正解は一つではありません。
少しずつ動けるようになってきたら、自分の心が少しでも楽になることや、心が動くことを大切にしてみてください。
焦らず、自分のペースで回復していくことが何よりも大切だと思います。

