【鬱が寛解した後のメンタル変化】〜元の自分に戻れないと感じた時の向き合い方〜

メンタルヘルス

鬱病は一度なってしまうと、治療目標として「完治」よりも「寛解」を目指すものとされているらしい。

鬱が寛解した後も、以前の自分と同じようにはいかないと感じる場面は少なくありません。

そんな時に私が意識していることを今回は紹介していきます。

①前と同じ環境の仕事じゃなくていい

実際に私は鬱を経験した側の人間だけれど、職場が原因だったため休職と退職を経て徐々に落ち着いていき、比較的早い段階で元の生活に戻ることが出来たと思う。

それでも長いこと休んでいたブランクがあり、以前と同じように働ける自信がなかった私は正社員から契約社員という選択をした。

いつかまたバリバリ働きたいと思える時が来るかもしれないけど、寛解直後にそれはかなりハードルが高かった。

いきなり前と同じを目指さずに、少しずつリハビリしていく感覚で社会復帰を目指した。

正直なところ年収は大幅にダウンしたけど、以前よりもストレスは格段に減り、非正規だからこそ精神的な負担が少ないことを噛み締めていた。

雇用形態なんて後からいくらでも変えられる。

とにかく働けるようになったこと、これが大きな第一歩。

 

②前と同じ自分を求めすぎない

療養生活を経て社会復帰を果たした私は、

「なんだ、意外と大丈夫じゃないか」と思って働き始めたけれど、完全に治った訳ではなくただ状態が落ち着いているだけの「寛解」であったのだと気づくまでにそう時間はかからなかった。

例えば、以前と比べて明らかに突発的に涙が出そうになることが増えた。

もちろん社会に出て働いている以上は、人前で泣きじゃくる訳にもいかないので必死に堪えたり誤魔化したりしている。

こんな些細なことでなぜ涙が出てくるのか、泣きたくないのに、なんで今‥と自分の意思に反して体が勝手にということが度々ある。

少し注意をされただけでトイレに駆け込んで泣き出したい衝動に駆られる。

以前の私だったら、なんでそんなに言い方をされなきゃいけないんだろう!と脳内で逆ギレしていたような気がする。そんな強気だった私はどこへやら。。。

鬱になる前の自分に戻ろうとすると、できない自分に苦しくなっていってしまうことに気がついた。

前の私だったらと都度考えることはやめにした。

「今の自分はこうなんだ」と受け入れることで、少し気持ちが楽になる。過去の自分と比べない。

 

③落ち込みやすさ=センサーと考える

私は少しでもミスをしてしまったら心臓がバクバクと音を立てて頭が真っ白になる。

以前は、まあ次から気をつけよう!失敗は成功のもと!くらい前向きでそこまで深く落ち込むことはなかった。

それなのに今はミスしたことを半日以上は引き摺り、酷い時は翌日くらいまで食欲がなくなり他のことが何も手につかなくなる。

もちろんそれを表には出さないけれど、1人になった瞬間に一気に押し寄せてくる。

1度壊れた心は、物と同じで壊れやすくなるんだと知った。

テープで止めて、接着剤でくっつけて、形を保っている状態に近いのかもしれない。少しの衝撃でまた壊れてしまう。

脆くなっているのでセンサーが敏感に働いて、危ないぞ!また壊れるぞ!と反応しているのかもしれない。

普通の人なら気にも留めないような些細な出来事で、この世の終わりくらい落ち込んでしまうのは鬱経験者あるあるなのかもしれない。

そしてそんな風に落ち込んでいる日は何も出来なくなる。

同じことを何度も思い出しては落ち込んでという反芻思考を存分に発揮した一種の自傷行為を繰り返し、そうして精神を消耗してエネルギーを使い果たして、体まで疲れて動けなくなって横たわったまま気づいたら外が暗くなっていて絶望的な気分になる。

そんな時は、鬱になる直前にセンサーが反応してくれているんだ、少し休もう。無理をしないようにしようと思うようになった。

これは、無理をしないための大切な感覚だと気づいた。

 

④「回復=元通り」じゃなくていい

元気な時はただ状態が良いだけで、いつでもまた沼の底に落ちる可能性が大いにあることを度々思い知らされる。

ただ今はセンサーが敏感に反応してくれているので、限界を迎える前に気づくことが出来る気がしている。

一度沼の底に落ちてしまうと、なかなか這い上がって来られないことが分かったので、私は今後の人生は自分を甘やかして甘やかしてのらりくらりと生きていくことに決めた。

完全に元通りになることを目標にするのではなく、「自分なりに穏やかに過ごせる状態」を目指す方が楽だと感じている。

鬱を経験すると、以前と同じようにはいかないと感じることも多いかもしれない。

それでも、自分なりのペースで少しずつ進んでいければ、それで十分だと思っています。

 

※本記事は筆者の体験をもとにした内容であり、効果を保証するものではありません。症状がある場合は、医療機関への相談をおすすめします。

 

タイトルとURLをコピーしました