【ASDに向いてる仕事・向いてない仕事】〜転職して気づいたこと〜

ASD特性

私は前職ではある程度責任ある役職に就いており、「自分はそれなりに仕事ができる」と思っていました。

ところが、転職してからは毎日ミスばかり。何をやってもうまくいかなくて、「私ってこんなにポンコツだったっけ?」と自分でも驚いたほど。

周りは普通にできていることが、自分だけできない、その度に「私は仕事ができないんだ」と突きつけられるようでとても辛かったです。

でも、そんな中でも得意な業務も確かに存在していて、気づいたことがありました。

 

「仕事ができないんじゃなくて、この仕事が自分に合っていないだけかもしれない」

運動が得意な人がいれば、音楽や絵が得意な人もいるように、人には向き不向きがある。私は自分が何が得意で、何が苦手なのか、よく分かっていませんでした。

ここからは【仕事ができる人】だった前職と、【仕事ができない人】になった現職の比較を見ていきましょう。

まずは現職の特に苦手意識を感じる場面について解説していきます。

①チームワークを重視する点。

私はASD特性があるためチームワーク、協調性、コミュニケーション、みんなで力を合わせて、などのフレーズが大の苦手。

誰が何を求めていて、今自分が何をすべきなのか気づけないことが多い。

さらには業務外の雑談や会議などのコミュニケーションの場がかなり設けられている。

一日の中でとても多い時間がそこに割かれているため、周囲とのコミュニケーションが苦手なASDにとって、この環境はかなり辛くなってくる。

②臨機応変に、自分で判断する場面が多い。

私はこれこうでいいのかな?本当にやっていいのかな?もし間違っていたら‥とぐるぐる悩んでしまってすぐに決断できない。

しかし今の仕事は、その場で瞬時に状況を自分で判断しなければならず、周りに確認することができない。

何故そんなに判断することが辛いかというと、明確な基準、ルールが設けられていない、ふわっとした場面でも即座に自身の判断を迫られることが多いからだ。

困り果ててこういう時はどうしているのかと先輩に聞いても、人それぞれだから、と言われてしまう。実際に何人かに同じ質問をしたところ、本当に人によって回答が違っていて、誰の言うことを信じれば良いのか分からなかった。

なんとなく今までの経験から察して感覚でやっているような、明確なルールのない曖昧なやり方はASDには理解しにくい。

 

③毎日仕事内容が変わる。
その日ごとに仕事の内容が交代制で変わるので、できたと思ってもしばらくやっていないと忘れてしまう。
昨日と今日が同じ業務じゃないというのはかなり大きい。これは変化を嫌い、臨機応変が苦手なASDにとっては本当に大変なことだった。
次は、逆に前職について考えてみる。

①チームワークを重視する点。(現職)

→1人でコツコツと作業をこなす
全くの真逆で、1人でコツコツと数をこなしていくような仕事だった。もちろん仕事中に周囲と連携を取り、助け合うことはあったものの頻度が全然違う。基本は一人一人の作業だった。
雑談や会議などコミュニケーション能力を必要とする場面も少なく、業務上の必要最低限の会話で成立した。
②臨機応変に、自分で判断する場面が多い。(現職)
→マニュアル通り。イレギュラーは上司が対応。
業務のほとんどがマニュアル化されていて、仕事中に判断に迷うような事態はほとんどなかった。こういう時はこうする、と細かいところまでしっかりとマニュアルで決められていた。
マニュアルがないような小さな業務でも、先輩達が決めた小さなルールがたくさん存在していたので、ただそれに従えば良いだけだった。
自分で判断してその場で動くようなことはまずなかった。困った時は先輩や上司への相談が必須であり、分からないことがいつでも聞きやすい環境だったのだ。
③毎日仕事内容が変わる。(現職)
→毎日同じことの繰り返し、決められた仕事のみ
前職は毎日同じ仕事の繰り返しだった。特に大きな変化もなく、つまらなさを感じるくらいには同じルーティンを繰り返すような職場だった。
今思えば、それが私にとても合っていた。当時はそれが当たり前すぎて、気づかなかった。
ASD特性を持つ私は、この同じルーティンを繰り返すということに安心感を覚えるらしく、逆にいつもと違うことが起きると、とてつもなくストレスを感じるらしい。
こうして改めて見比べてみると、あまりにもこれまでと正反対の職場に来てしまったことが分かり、今まで普通に働けて仕事が出来ると思っていたのは、たまたま前職が性に合っていたからだったと気づく。
そして今の仕事が出来ないのではなく、仕事内容が合わない、得意じゃない分野なだけだと分かってくる。
私はきっと、1人でコツコツと決められた仕事を毎日こなす作業が向いている。

もし今、「自分は仕事ができない」と感じている人がいたら、それは本当にあなたの能力の問題なのか一度考えてみてほしい。

もしかしたら、その環境や業務内容が合っていないだけかもしれない。

“できない自分”を責めすぎず、環境との相性を見直してみてはいかがでしょうか。

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